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13人のグランマザーからのメッセージ−1

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伝統的な知恵を引き継いだ13人のおばあちゃん達がやってくる。それも世界のあちこちから。
そんな話を聞いたのは4月頃だった。

「ちょっとこれ読んで、内容を聞かせてくれない?」
そう言って手渡された一冊の本。お仕事をいただいていただいている旅行会社のボスは仕事の打ち合わせより先にこの本を差し出した。何でも主催者から、おばあちゃん達の日本での講演ツアーのコーディネートを相談されたようで、まずはどんな人達か読んで感想を聞かせてほしいとのこと。なんとなく、私が好きそうな話題だと思ったのだろう。おばあちゃんという言葉に既に反応していた私は、即OK。帰ると早速ページをめくった。

本の中には彼女達の暮らしと、これからの地球のための祈りが綴られていた。その内容の多くを理解できたかというとそうではないのだけど、なんだかものすごく魅かれている自分がいた。11月に奄美大島で開催される会議が、とても気になる。奄美は、日本のゴーギャンとも呼ばれる破天荒な絵描き・田村一村が画壇を離れて移住し、生涯を過ごした島。そして朝崎郁恵さんの島唄のように、今も伝統的な文化や芸能が伝わる島。祭礼も多く、信仰も厚いそうだ。しかしなぜだか私はいつも、どことなく怖さを感じていた。南国の青い空と海の中に、深い悲しみがあるような、常に低い波が流れている感じ。だけどなぜか、今回なら行けそうな気がしていた。

結局この話は諸事情あってツアーの仕事としては実現しない事になった。だけどなんだかとっても会いに行きたい。おばあちゃん達にも奄美大島にも。

まずは9月に富士山でホストグランマザーのクララさんがイベントをするというので、友人達と一緒に参加してみた。富士山麓のお寺で開催されたイベントには日本からのおばあちゃん達も集まり、和やかな雰囲気。聖なる日を見守りながら、日本の今までのことや未来へ伝えていきたいことが話し合われた。
富士山に参加したのは大好きな友人達との旅を楽しみたかったのと、これで気がおさまればラッキーと思ったからだったのだけど、結果的にはやっぱり、心はますますgo奄美。だけど同じ行くなら、ライターの端くれとしてはどこかの媒体で取り上げたい。それでいくつかの編集者の方にメールをして、取材にできないか聞いてみることにした。

ありがたいことにひとつの編集部がお返事をくれた。ラッキー! と早速とびついたものの、メールの中身を読んでみると、経費は支給なし。それでダメなら編集部で行くとのこと。……不況の出版業界、厳しいなあ。。。だけどこれはチャンス。逃すと大きい。一回だけギャラアップの交渉をしてみたが奇跡は起こりそうもない。結局その後すぐにOKのメールを出した。しかし、最近はどこも仕事が渋くなっている。こんな状況で私は食べていけるんだろうかと真剣に不安になるところだが……。まあ、いいか。ひとまず気分はあげておこう。行けるだけでもありがたい。

そんなこんなで早速準備をして奄美へ。
しかし、この旅、そう簡単に行けるようにはなっていなかった……。
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